横田透の知恵の経営 No.11
みなさん、こんちは。
今回も、引き続き、みなさんの会社で販売している商品、提供しているサービスを、「売上高」と「特異性」の2つの軸で、4つに分類をすることによって、「強み」を見つけ出す手法についてお話しをします。
前回まで、@〜Bのグループを見たので、今回は、「C売上高が低く、特異性が弱い」部分に属する商品・サービスの「強み」を見つけ出していきましょう。
まず、みなさんへ質問です。
「売上高が低く、特異性が弱い、この部分に属する商品・サービスは、やめてしまった方が良いでしょうか?」
多くの方が、「もちろん、やめるべきだ!」と答えるのではないでしょうか?
でも、本当にそうですかね?
みなさんの会社にもないですか?
「***があるから、***が売れている」
「***の仕事をしているから、***の仕事もくる」
「***は創業時の商品だから置いてある」
これらは、部分的にみると、不合理(経済的に割が合わない)かもしれませんが、それぞれに意味があるのではないでしょうか?
例えば、客寄せパンダ的な商品、これについても、消費者の心理状態を良く理解しているからこそ、どの商品が客寄せパンダになり、その結果、本当に売りたい商品が売れるわけですよね。
また、回転寿司では、あまり売れない商品(ネタ)も一定間隔で流すそうです。
逆に、売れるネタばかり流しても、消費者の心を刺激せず、売り上げが伸びないそうです。このあたり、消費者心理を上手くついているようです。
つまり、上記二つの場合、「消費者の心理分析ノウハウ」が、強みなんです。
このように、Cのグループに属する商品・サービスを丁寧に眺めることで、みなさんの会社独自のノウハウを見つけ出すことができるのです。
ここでのポイントは、合理的理屈で簡単に割り切ってしまっては、みなさんの会社にある「強み」を見落としてしまう可能性がありますから、十分、注意してくださいね、ということです。
何度も繰り返しますが、本当に賢い知恵というのは、一見すると、極めて不合理に見えるのですが、よくよく考えてみると、極めて筋のとおった、面白いストーリーになっているのです。
次回は、今まで抽出した「強み」がどのようにつながっているのか、それを価値創造ストーリー(知恵の連鎖)に描いていく方法についてみていきます。
中小企業での現場経験がある中小企業診断士です!
「無形の強み」を見える化し、活用した経営支援を得意とします!
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つくば未来経営コンサルティング事務所
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