横田透の知恵の経営 No.10
みなさん、こんちは。
今回も、引き続き、みなさんの会社で販売している商品、提供しているサービスを、「売上高」と「特異性」の2つの軸で、4つに分類をすることによって、「強み」を見つけ出す手法についてお話しをします。
前回は@のグループを見たので、今回は、「A売上高が高く、特異性が弱い」部分に属する商品・サービスの「強み」を見つけ出していきましょう。
みなさんへ質問ですが、「Aの部分は、なぜ、売上が上がっているのでしょうか?」その原因を推測してみましょう。
「特異性(他社のと違い)が弱いのに、売上が上がっている?ん〜、売り方?価格が安い?立地がよい?…」と推測できますね。
これは、「商品・サービスの提供の仕方」がその商品の「強み」と言い換えることができます。
でも、前回同様、ここで掘り下げることやめないでくださいね。
さらに、「その提供の仕方をどのように生み出したのか?」を探り出さないといけません。
例えば、接客の良さで売上を上げている場合、接客能力を向上させるために研修を受ける、社内でマニュアルを整備し、一定の品質を確保する…、など、自分たちの良さを生み出し、強化する“努力・工夫”がありますよね。
この“努力・工夫”も、みなさんの会社にしかない、「強み」です。
では、次に、「B売上高が低く、特異性が強い」に属する商品・サービスについて見ていきましょう。
「特異性(他社との違い)が強いのに、なぜ売上が上がっていないんだ?」とみなさん疑問に思われることでしょう。
そうなんです。「こだわりが成果に結びついていない」ということが、この部分からは推測されますね。
そこで、こだわりの活かし方にちょっと工夫を凝らしてみることを考えてみましょう。こだわりを活かす相手、タイミング、見せ方、そういった要素の何かが、ちょっとだけズレてしまっていることが多いです。この機会に、活かし方を見直し、せっかく持っている大事な強みを活かせる形にしましょう。
次回は、「C売上高が低く、特異性が弱い」部分を眺めていきます。一見すると、会社のお荷物のような部分ですが、この部分にも、隠れた「強み」があるんですよ…。
中小企業での現場経験がある中小企業診断士です!
「無形の強み」を見える化し、活用した経営支援を得意とします!
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