横田透の知恵の経営 No.7
みなさん、こんちは。
今回から、「知的資産経営報告書」の作成プロセス、その中でも、「経営理念」についてお話しをします。
まず、「知的資産経営報告書」の具体的な作成プロセスに入る前に、どんな目的で作成するのか、これを明確にすることを忘れてはいけません。
経営戦略を立案したい、新規顧客を開拓したい、資金調達をしたい、事業承継をしたい、従業員教育をしたい、新たな人材を採用したい、など、なんのために「知的資産経営報告書」を作成するのか、その目的を明確にしましょう。
明確にしないと、せっかく苦労して作った「知的資産経営報告書」が、宝の持ち腐れになってしまいます。
そして、目的が明確になったなら、次のようなスケジュールで進めていきましょう。
「え、こんなにかかるの?」とびっくりされた方もいらっしゃると思います。
実は、これは、上手く進んでいった場合のスケジュールなんです。
そのため、もしかしたら、これ以上、月日がかかるかもしれません。
でも考えてみてください。みなさんの会社の「そもそも」の部分、一番大事な部分を見つけ出すわけですから、そう簡単にはいかないことも納得いただけると思います。
そして、このプロセスを経ていく段階で、経営者も社員も、みんな良い方向へ変わっていきますから、このことにも、嬉しい意味で、びっくりすると思いますよ。
それでは、「経営理念の確認」からはじめていきましょう。
経営を行う上で、「経営理念」、これが最も大事なことです。
そのため、すべての価値判断基準は、この「経営理念」に沿って行われています。
そして、「価値創造ストーリー」の出発点でもあり、ストーリーに一貫性があるか、これを検証するのも「経営理念」になります。
「経営理念」の確認は、経営をしていくうえで最も大事にしていること、仕事へのこだわり、ゆずれない思い、これらを丁寧にヒアリングして、内容を掘り下げていきます。
こだわり、ゆずれない思い、みなさん、必ずお持ちですよね。
そうしたら、次に、これらの思いを文字におこし、誰でも分かる形にして説明を加えます。経営者自身もそうですが、社員や関係者にも、経営理念の意味を正しく理解してもらい、それに共感してもらう必要がありますから、言葉の意味に誤解のないように、かつ、経営者自身の言葉として、しっかりとまとめあげます。
いかがでしたでしょうか?
みなさんは、ご自身の会社の「経営理念」、しっかりと説明できるでしょうか?
さて、次回は、全社員を巻き込み、「強み」「弱み」等を抽出していく方法についてお話しをします。
中小企業での現場経験がある中小企業診断士です!
「無形の強み」を見える化し、活用した経営支援を得意とします!
【お問い合わせ】
つくば未来経営コンサルティング事務所
代表 中小企業診断士 横田 透
連絡先:090−4078−8137
メール:sppn8xp9@rice.ocn.ne.jp
ホームページ: http://www.miraitsukuri.com
著書:
こちらもお勧め