経営理念〜「当社は、何のために存在するのか」という問い
みなさん、こんちは。
今回から、「知恵の経営」を構成する、重要なパーツを掘り下げたいと思います。
まず、「経営理念」についてです。
みなさんは、経営者と社員の関係、どんな形が理想ですか?
@すべて自分の思い通りに経営ができる形?
A自分が大切にしている、ゆずれない思いには共感してもらう形?
Bみんなが好き勝手な思いで自由に仕事をする形?
@は、いわゆるカリスマ経営者かもしれませんね。
でも、一歩間違えば、裸の王様になってしまいます。
Bは、価値観の多様性を認めるといえばいいかもしれませんが、みんなバラバラ、まとまりがなくなってしまう可能性がありますね。
それでは、Aは、どうでしょう?
これだと、みんな同じ方向を向きながら、それでいて、自由な意見も言えそうな雰囲気ですね。
「知恵の経営」で言わんとする「経営理念」を活かした経営とは、Aのようなイメージです。
では、「理念」とはなんでしょうか?
どうでしょう?
その意味が、正確に説明できますか?
「理念」とは、辞書によると、「根底にある基本的な考え方」という意味です。
そのため、辞書の意味を参考にして考えると、「経営理念」は必要だから作るのではなく、もともと、みなさんの頭の中にあるもの、ということになりませんか?
みなさんの「根底」だから、みなさんの頭の中にある・・・。
また、みなさんが毎日話している言葉や、物事の○×をつける判断基準は、無意識のうちにみなさんの頭の中にある「根底」と結びついてはいませんか?
いつも考え、話しているうちに、確信を持ち、信念になっていく・・・。
その意味では、「経営理念」は、仕事をし、迷い、悩みながら信念に近い思いを作り上げていく、そんなイメージでもよいのかもしれません。
そして、仕事をしながら、迷い、悩んでいく、その先に求めている答えは、「当社は、何のために存在するのか」という問いへの答えです。
「私って、なんなんだろう?」って、考えたことはないですか?
それと同じです。
だから、「うちの会社って、なんなんだろう?」です。
そう考えると、「経営理念」って、奥が深いですね。
だから、「経営理念」は、建前でも、単に額に入れて飾っておくだけのものではないんです。
小手先なノウハウより、本質的な考え方のほうがずっと大事ではないですか?
でも、なぜか気にしない方が多いのも現実。
不思議ですね・・・。
中小企業での現場経験がある中小企業診断士です!
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