「知的資産経営報告書」の具体的な活用事例として「強みを連携するための“すり合わせ”」
みなさん、こんちは。
今回は、「知的資産経営報告書」の具体的な活用事例として、「企業間連携」についてお話しをしたいと思います。
みなさんは、どんな仕事でも自社だけで完結することができますか?
できればそうしたいけど、実際は難しいですよね。
そんな時、1社ではできない仕事であっても、2社以上の仲間で連携してできることがありますよね。
通常、「お互いの強みを活かして、WIN−WINの関係を築きましょう!」といったかけ声で連携を模索していくと思います。
でも、実際は、なかなか前に進めなかったり、どちらかが得をするだけであったり、お互いに損をしたり、といった感じで、連携による実益を得ている方は少ないのではないでしょうか?
では、上手くいかない理由はなんでしょうか?
それは、お互いに見えている部分の強みだけで連携をしようとしているからで、「真の強み」(=強みの源泉)を理解し合っていないからです。
「真の強み」(=強みの源泉)とはなんでしょう?
そうです、「知的資産」ですよね。
では、どうしたら、本当の意味で、「WIN−WIN」になることができるのでしょうか?
それは、お互いの会社の「経営理念」「しくみ」まで理解し合うことです。
「経営理念」は、「社長のゆずれない思い・こだわり」ですから、そもそも、この部分にお互いに共感をしなければ、全体のベクトルはずれてしまいます。
「しくみ」、すなわち、「強みを生み出す、努力・工夫」まで、お互いに眺め合うことで、新しい価値を生み出す「すり合わせ」が可能になります。
「すり合わせ」こそ、我々日本企業が世界に誇れる強みです。
お互いの「価値創造ストーリー」を見せ合い、理解し合う、このことが「企業間連携」を成功に導くためのポイントです。
実は、「価値創造ストーリー」を見せ合うということは、お互いに「知的資産経営(=知恵を活かした経営)」に取り組んでいるということですから、経営に関する基本的な考え方はすでに一致しています。
そのため、両社のすり合わせが上手くいくというのも必然なのです。
次回も、引き続き、「知的資産経営報告書」の具体的な活用事例についてお話をしたいと思います。
中小企業での現場経験がある中小企業診断士です!
「無形の強み」を見える化し、活用した経営支援を得意とします!
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