「知的資産経営報告書」の具体的な活用事例としての「人材育成」
みなさん、こんちは。
今回は、「知的資産経営報告書」の具体的な活用事例として、「人材育成」についてお話しをしたいと思います。
社員の人材育成、どの会社でも頭を悩ませていると思います。
しかも、会社の将来を考えると、とても大事なことだという点については、異論を挟む余地が無いと思います。
人材育成を進めていく際、大事なことはなんでしょうか?
一番大事なことは、経営者のゆずれない思いを理解し、自分の仕事の意味づけを知ることです。
自分の仕事の意味が分かって初めて、何をどう頑張ればいいのか、何をどう伸ばしていけばよいのかが分かります。
ところが、多くの場合、その社員の役割だけを示し、目標を与え、人材育成を施してしまいます。
そこで、「知的資産経営報告書」の登場です。
「知的資産経営報告書」には、価値創造ストーリーが描かれています。
経営理念からはじまる、価値創造ストーリーを理解することで、自分の行っている仕事のポジションが正しく理解できます。
しかも、価値を創造する全体の流れの中で理解することができます。
この理解は、ものすごく大きな意味があります。
「自分の仕事は、会社の中でこんな場所にあって、他の仕事にこんな風に影響を与えているんだ。」と、自分の仕事は、会社にとって意味があることを理解してもらうことができます。
逆に、「自分が頑張らないと、自分だけの問題ではなく、他の人にもこんなにマイナスの影響を与えてしまうんだ…。」ということも理解できます。
これらの結果、目標管理における目標も、与えられる目標から、自分自身で設定する目標へと変わっていきます。
「知的資産経営報告書」には、アクションプログラムが描かれていますが、まさに、そのアクションは、価値創造ストーリーを理解した上で作成されたアクションです。
みなさんの会社の「知恵」を明らかにして、その「知恵」をどのように強化・獲得していくか、その具体的行動を示しています。
どうでしょうか?
今まで、人材育成計画を立案する場合、個々人のスキルにばかり目がいっていて、全体の中で、その社員の強みがどのように活かされているのか、さらに、強みをどのように活かしていこうかという視点が欠けていなかったでしょうか?
知的資産経営の基本路線は、「強みを活かす」です。
人材育成も、できない部分を教育によって強化していくという考え方ではなく、強みを活かすという考え方で進めてみませんか?
そうすると、結果的に、弱みの部分も、強みをより強化する過程で改善されていきますよ。
次回も、引き続き、「知的資産経営報告書」の具体的な活用事例についてお話をしたいと思います。
中小企業での現場経験がある中小企業診断士です!
「無形の強み」を見える化し、活用した経営支援を得意とします!
【お問い合わせ】
つくば未来経営コンサルティング事務所
代表 中小企業診断士 横田 透
連絡先:090−4078−8137
メール:sppn8xp9@rice.ocn.ne.jp
ホームページ: http://www.miraitsukuri.com
著書:
こちらもお勧め