成功するOJT、技能伝承の秘訣
日本経済に余裕がある昔は、教育予算も潤沢、慌てて人を育成することなく企業は若手を「大事に」育成できたものでした。
しかし経済の低迷と企業の収益率、成長性の低下と共に、「決して好んでそうしたわけではないが」十分な時間もお金もないまま若手社員を育成しなければならない状況になってきました。
その一方で、新入社員への即戦力化、早期育成要望はますます高まるばかりで、育成指導をする側も余裕がない、或はどう伝授していけば良いのか分からない、という悩みも抱えています。
さて、こうした状況下、人の育て方について、日本企業が参考にできる教科書は世の中に多くはありません。海外ノウハウはありますが、全て異なる雇用環境(専門志向と流動性の高い人材マーケット、階層化した社会・・)を前提にしているため、基本的な考え方に賛同はできても日本企業の現場で適用は難しいのが実態です。無理に運用して却って酷くなることもかつてはありました。
ご紹介申し上げたい話は、マネジメントと現場両面でのコンサルティングを実践展開してきた事例、そして各種マネジメント理論と歴史的な背景などを研究した上での考察とノウハウです。
通常は別のメニューの中でお伝えする内容であり、また膨大な内容なのですが、知っておくべきポイントを2時間にまとめてお伝えします。
1.人材マネジメント論を勉強する前に根本的に知っておくべき事?雇用、教育、社会構造の日本と大陸諸国との違いについて
歴史的な視点から日本社会や日本人の価値観がどう形成されたか、それが欧米型教育やマネジメントの思想と根本的に合致しない点は何か、先ずはここをしっかり抑えなければなりません。
※ハーバードビジネスレビュー等の海外ノウハウに目を通しても、ここを理解しておかなければ貴社企業に適用、応用のしようがありません。
2.OJT実践の要諦
「教育」、「マネジメント」これを一語でくくり全ての職種や業種に適用することには無理があります。一つ一つの仕事の内容、キャリアプラン上の目的や事業環境、組織制約、これらの変数であるべき「教え方」「伝え方」は全く異なります。
2.2 育成担当者の育成方法
教え慣れていない、仕切ることに慣れていない人は今の時代、大勢います。育成する側が「教える」とはどのようなことか、理解習得しないことには、OJTも教育機能しません。
2.3言葉では伝えられない・・本当か?職人芸の可視化方法
技能伝承に関するコンサルティングで使ったテクニック(可視化した帳表)を一部紹介します。
ビデオ、写真などの画像で伝えられるのは「初心者レベル」であって、難しいコツや高度な技能は伝えられません。「言葉では伝えられない」と言い切られてしまうものが、ある種の工夫で客観的に表現できるようになります。
3.OJT、育成計画のつくり方
3.1 現場担当者に投げる前にマネジメントが行うこと
3.2 現場でつくる育成計画作りの要諦
開催日時 2012年6月28日(木) 19:00〜21:00 (開場17:45〜)
場所:日刊工業新聞東京本社 B1セミナールーム 地図
受講料:無料
※コンサルタントの方など、同業者の方は参加をお断りすることがあります。
■講師
「思考技術」を基軸においた、モノづくり企業のためのコンサルティングを提供。イノベーション強化のための思考技術エクササイズ「ユニークブレインラボ」