5/28 実践的コストマネジメント実践の鍵
■講義概要
長引く円高の中、国内製造業を取り巻く経営環境はますます厳しくなっています。グローバル調達が加速化、海外企業との価格競争の激化など、製造業を取り巻く状況は厳しくなる一方です。また、海外に日本での生産性を発揮を期待しても、なかなかうまくいきません。
これらの問題に対応するには、ただの「コスト管理」「コスト削減活動」という捉え方では通用し無くなってきています。
今後必要なのは「実践的コストマネジメント」です。
「実践的コストマネジメント」の基本は、コスト情報を現場が捉え、コストが発生する仕組みを理解・分析し、改善策を立案、そしてその策を実行する、コストに関するPDCAサイクルを回すことです。この実現のためにITシステムに頼りがちですが、システムを導入するだけでは、「実践的コストマネジメント」の実現はできません。
システム導入では解決されない問題に対処するために「実践的コストマネジメント」の持つ重要なポイントは「人財」です。
コストに関するPDCAを単純に回すだけでは、「実践的コストマネジメント」は実現できません。そのサイクルを通じて、現場人材の育成を図り、組織を活性化できる管理者がいてこそ、「実践的コストマネジメント」が機能するのです。
これまで、日本企業が海外展開に工場を移転した際の生産上の問題に対応するにも、現状の厳しい競争状況を勝ち抜くにも「実践的コストマネジメント」のできる管理者がいることが鍵になります。
モノづくりは人づくりです。本講座では、コストマネジメントを中心に、マネージャー、そして現場管理者が、人財づくりのために、何を実践すればいいのかを重点的に解説をいたします。
■カリキュラム
1.実践的コストマネジメントの基本
1)経営の羅針盤としての会計
2)コスト情報の基本は現場が持っている
3)コストマネジメントにおいて何がわかればいいか
4)本当の人の価値を知る
2.損益分岐点経営の機能的展開
1)現場に本当にわかってほしいこと
2)現場が経営を理解する−損益分的点の理解
3)どう現場に責任とやる気を持たせるか
3.人が育つ組織とは
1)組織にも性格がある
2)人が育つ土壌があるか
3)管理者に求められる真の管理能力とは
4)真の管理能力向上のポイント
4.実践的コストマネジメントの具体的展開
1)自社のレベルチェック
−チェックリストで自社分析
2)実践的コストマネジメントの体系
3)実践的コストマネジメントの展開手順
5.実践的コストマネジメントの展開事例
1)コミュニケーションの改善−改善の基礎づくり
2)問題解決を通じた個別改善の実践−改善の実践チームづくり
3)職場連携を通じた全体最適化−戦略的コストマネジメントの実践
「実践的コストマネジメント実践の鍵」
開催日時 2012年5月28日(月) 18:00〜20:00 (開場17:45〜)
場所:日刊工業新聞東京本社 B1セミナールーム 地図
受講料:無料
※コンサルタントの方など、同業者の方は参加をお断りすることがあります。
■講師
経営判断に必要な情報を明らかにする「現場の可視化」、「現場ベースの改善支援」、「現場リーダーの管理能力育成支援」により真の成果へと導く