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自信過剰と自己肯定感。分解したら見えたもの。

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自信過剰と自己肯定感。分解したら見えたもの。

プロコーチ仲間と連載している「コーチング・ガレージ」で、中小企業診断士である森コーチの奥様からの問いかけがありました。

 

問いかけは「自信過剰と自己肯定感」の違い。

 

正直、深く考えたことはありませんでした。

 

そして、考えてみればみるほど、説明しようと思うと難しい。

 

感覚的には、「確かに違う」。でも・・・。

 

 

違いを説明する切り口も見つからないので、とりあえず二つを比較をしてみました。

 

自信過剰⇒程度で表現できる(かなり、まあまあ、ちょっと、などなど)。
自己肯定感⇒強弱で表現できる(強い、まあまあ強い、ちょっと弱い、などなど)。

 

だから何?という感じですね。

 

で、今度はちょっと分解してみました。

 

自信過剰 ⇒「自信」+「過剰」⇒「自己+信じること+過剰(=多すぎること)」
自己肯定感 ⇒「自己」+「肯定感」⇒「自己+肯定する感覚」

 

これ、何となく比べていたら、両者には違いがありそうです。

 

自信過剰にはあって、自己肯定感にはないものは、「過剰」。
自信過剰は自己を「信じる」。自己肯定感は自分を「肯定する」。

 

さて、ここで「信じる」と「肯定する」は、なんか似ているようにも見えますが、実際どうでしょうか?

 

これは人によって異なるかもしれませんが、私の感覚で言えば、

 

「信じる」は、不安定な何かを、そうであってほしいと願っている状態。
「肯定する」は、ありのままを受け止めている状態。

 

さて、ここまで見て、両者は全く違って見えてきたのは私だけでしょうか?

 

 

自信過剰は、「不安定な自分」が、「そうであってほしいと思う気持ち」が、「強すぎる(過剰)」状態。

 

自己肯定感は、「自己」を「ありのまま受け止めた」感覚。

 

 

コーチングでは、良く「受け止める」という表現を使います。

 

コーチがクライアントのありのままを受け止めることで、クライアントは安心感を得ることができる。

 

コーチングが機能するための、とても重要な前提です。

 

ということで、今回の私の結論。

 

 

自信過剰は、不安定な自分をまだ受け止め切れていない状態。
自己肯定感は、ありのままの自分を受け止めている状態。

 

やはり、両者は似て非なるもの。

 

ありのままの自分。

 

そこには弱さ、ずるさ、惨めさ、強欲さ、などの認めたくないものまで含め、いろいろなものが混在していると思います。

 

でも、それをありのままに受け止めることが出来ている人がいたら、どうでしょうか?

 

もしかすると、その人は障害を抱え、歩くのも話すのも難しい人であるかもしれませんが、きっと、傍から見たら、とても素敵な人に見えるのではないでしょうか?

 

自己肯定感の強い人は、自分をありのままに受け止めている素敵な人。

 

そんな気がしてきました。

 

 

※士業を中心としたプロコーチが集い、以下のブログを展開しています。

 

「コーチング・ガレージ」 https://ameblo.jp/coachinggarage2018/

 

私のほか、弁護士、中小企業診断士、薬剤師などがブログを執筆しております。

 

 

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著者

塙健一郎

塙 健一郎 / 株式会社未来カ(みらいか)
渋沢栄一は「士魂商才」という言葉を残しています。欲は事業発展への必要条件かもしれませんが、その先にある本当の意味での満足感、幸福感は何から生まれるのか、それをクライアントの皆様と共に考え目指し、実りある関係を育んでいます。

 

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