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「急がば回れ」の経営〜引き算思考

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引き算思考

最近知人から薦められ、深沢真太郎さんという“ビジネス数学の専門家”の方の本を読みました。

 

深沢さんは、日ごろの仕事のあらゆる場面で「引き算」することを推奨しています。

 

例えば、

 

20万円の受注を単に喜ぶのではなく、要したコストを差し引いて考える。
(受注20万円でコスト30万円だとすると、差引マイナス10万円ですよね)

 

プレゼン資料作成で「仕事=あるべき資料−現状手元にある資料」と考えてみる。
(あるべきプレゼン資料を考えず仕事を進めたら、上司から作りすぎと言われて無駄手間をかけてしまうこともありますよね)。

 

実は、コーチングも“引き算思考”です。

 

コーチングにおいて、コーチはクライアントが“ありたい姿“や”目標“に近づくプロセスを支援します。

 

その過程で、目標と現実の差異、すなわち「悩み」から、クライアントが取るべき行動を明確化します。

 

つまり、以下の数式にあてはめて、行動を明確化していきます。

 

目標現実の差異

 

悩み=目標−現実

 

さて、この等式の関係が成り立つのであれば、悩みがあるところには必ず目標があることになります。

 

そして、人は生きている限り、必ず何らかの悩みは抱えています。

 

言い換えれば、人は、必ず目標を持っている。

 

整理のため、三段論法にしてみました。

 

大前提:すべての悩みの裏には目標がある(「悩みがある」のは「目標がある」から)
小前提:すべての人は悩みを抱えている。
結論:すべての人は目標を持っている。

 

言葉にできない人もいるかもしれません。
自分では気づいていない人もいるかもしれません。
でも、すべての人は必ず目標を持っている。

 

思い悩んだら
つい愚痴をこぼしたら
嘆いたら

 

・不快になったら
・不安になったら
・不便に感じたら
・不足を感じたら
・不満を覚えたら

 

目標と現実の差がそこにあると気づいてみる。
気づいて、ではどうなったら嬉しい?と自分に尋ねてみる。

 

クライアントや部下が、

 

思い悩んでいたら。
愚痴をこぼしていたら。
嘆いていたら。

 

・不安そうだったら。
・不便を感じていそうだったら。
・不足を感じていそうだったら。
・不満を口にしていたら。

 

皆さんなら、どうしますか?

 

クライアントや部下が悩みを語ったら、そこには必ず目標があります。

 

コーチや上司として「悩み=目標−現実」の等式を念頭に、目標設定をサポートしていきたいですね。

 

「人は、必ず目標を持っている」

 

今回の参考書籍です。

 

『「仕事」に使える数学 数学的ビジネス思考がすぐにみにつく45のスキル』
(深沢真太郎著)

 

※士業を中心としたプロコーチが集い、以下のブログを展開しています。

 

「コーチング・ガレージ」 https://ameblo.jp/coachinggarage2018/

 

私のほか、弁護士、中小企業診断士などがブログを執筆しております。

 

著者

塙健一郎

塙 健一郎 / 株式会社未来カ(みらいか)
渋沢栄一は「士魂商才」という言葉を残しています。欲は事業発展への必要条件かもしれませんが、その先にある本当の意味での満足感、幸福感は何から生まれるのか、それをクライアントの皆様と共に考え目指し、実りある関係を育んでいます。

 

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