7 「やりたい」人にボーナスを出せ
前回、「トップを頭の柔らかい人に変えよ」と書きました。
その心は、頭の柔らかい人でないと、新しい提案を受け入れられないからです。
最近の若い人には「草食系」、「やる気が無い」、「飲み会に誘っても」来ないなど、
上の世代から見れば負のイメージがつきまとっています。
また、マスコミは新入社員にレッテルを貼ります。「新人類」、「指示待ち世代」など思い出すものがありませんか?
私は、人間をこういうレッテルでは理解できないと思っています。ひとりひとり個性があるでしょ?
私の周りの新人世代を紹介しましょう。
私の知っている新人世代が3人いますが、二人は起業家です。サラリーマンは一人。
起業家二人は、知識不足・能力不足ではあるな、とは思いますが二人とも社長です。技術だけでなく、サービス、コスト、期限、経理にまで目を配っています。かなり守備範囲は広く、やる気なくしてやれない仕事でしょう。
二人は新しいサービス(WEBやハードを利用したサービス)をリリースしています。それがダメなら次、次と別の企画を推進していきます。
あなたの会社にこういう人いますか?
いないでしょ?
いればこのコラムを読まないでしょう(笑)
私は「若い世代のやる気」こそが企業の競争力の源泉であると思っています。ボトムアップで湧いてくる知識や知恵こそが次のアクションにつながり、次のアクションが新しい事業を産んでいく。そういうサイクルの要がやる気なのです。
トップ主導で企業改革できるでしょ?とも言われそうですが、トップ主導で企業改革が出来るフェーズと言えば、リストラのみです。
リストラを除けば、トップは若い世代のやる気を涵養する以外に企業を活性化する方法はないのです。
そうだとすると、やる気のある人も、ない人も同じ処遇・待遇ではイケマセン。
当然、今でも、やる気のある人には、昇進やそれに伴う昇給などで報いているでしょう。
しかし、本当に報いていますか?「結果」にのみ報いる昇進制度になっていないでしょうか?結果が出ない場合に報いない制度になってはいないでしょうか?
今や、企業に所属する人で「やりたい」という人は貴重になってきました。「『やりたい』にボーナスを」というテーマの趣旨は、「やりたい」と言った時点で何らかの報いを与えるということです。※
褒める、態度で表すなど色々なことができる。
問題は褒めるか褒めないか。
そこに、あなたやあなたの会社の考え方が宿るのです。
自分がくだらないと思うコトは、提案者の感情に配慮することなくすぐに却下する人になっていませんか?
※提案制度のある会社は、提案に報奨金を出すという事もできます。例えば、未来工業がその事例です。
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あなたの会社が変わるヒントになるかと思います。
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/ 新規事業開発コンサルタント
ものづくり企業の新商品・新事業を粗利50%以上の高収益にするノウハウで数十社のクライアントを支援し実績を上げている。
中には、ほとんど手間がかけずに、粗利90%以上の事業と優良な知財を両立させるクライアントも輩出するなど、超効果的なR&Dを実現するノウハウには定評がある。
NEC退職後にベンチャー企業を設立。粗利9割の高収益ビジネスを実現したものの、その事業が模倣されたことをきっかけに弁理士に。現在では技術と知財の専門家として数多くの企業経営者を支援している。
専門は高収益技術経営
弁理士北海道大学卒業、東京大学大学院修了
コラム「高収益技術経営」を日経クロステックで連載中
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00662/
過去のコラム目次
https://innovest.jp/columnindex/