1 会社は社員の「自己実現の場」を提供する
経営者にとって、社員のやる気は重要な資産です。これをいかに引き出せるかで、企業業績は変わってきます。
「社員のやる気はどうしたら引き出せるのだろうか?」
やる気を引き出すための「場」について考えて行きたいと思います。
私の考えでは、やる気というのは、他人から与えられるものでも、引き出されるものでもありません。
自分で発見し、気付き、使命感を感じて出るのがやる気なのです。
<明治時代のやる気>
使命感を感じる人物がいます。「坂の上の雲」の登場人物です。「坂の上の雲」は明治時代の日本を扱ったものですが、登場人物の秋山好古、秋山真之は極めて強い使命感で人生を全うしています。秋山好古、秋山真之を始めとする明治時代の日本人の使命感は、今の時代と比較にならないと思います。
明治時代の日本人の多くは、西欧列強に追いつけ追い越せという国家の方向性(帝国主義、これが正しかったとは思えないですが)に沿って自らを定義し、自ら学び、子どもを教育し、そして仕事をしました。
では、彼らと私たちを取り巻く環境は何が違うのでしょうか?
私は、その違いこそが「場」であると思うのです。
<自社は、社員にとって良い「場」となっているか?>
明治時代と異なり、今は情報にあふれた時代です。一つの方向性に沿って、社員を統率するのは容易ではありません。
それでも、経営者にはできることがあります。
それが、社員に場を提供することです。
では、会社をどんな場にするのが良いのでしょうか?
私は、会社を「自己実現の場」にするのが良いと思います。
自己実現をしていれば、人は幸せだからです。
明治時代の人は、少ない情報の中、国家の方向性に自己を重ねて、自己実現をしていきました。自己実現をした方は、(歴史的な評価は別にして)幸せだったのだと思います。
現在はどうでしょうか?
多くの人は、若い時は自己を探し求め、求めても得られず、自分が仕事を通じて自己実現できることに気づきにくいのではないでしょうか。
ひどい場合、若い時は自己が分からず、中年になって自己を探すのさえあきらめて、晩年になって開き直るのかも知れません。
あなたの会社は社員にとって自己実現の場になっているでしょうか?
会社が自己実現の場であると気付いた社員が多ければ多いほど、会社の業績はアップします。
どうすれば、会社を自己実現の場にできるのか、次回以降も考えて行きたいと思います。
自ら気づき、自ら働き、自己実現する場所にするためには、社内ビジネススクールを開催するのが近道です。
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