ものづくり補助金第6次締めはあるか?
ものづくり補助金の申請に向けて現在作業を進めているのは2月19日(金)17次締切の令和元年度・二年度ものづくり補助金の第5次締めだと思いますが、早くも第6次の話が巷ではでています。
当初ものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金およびIT導入補助金を合わせて3600億円の予算が組まれました。事務局経費と他の2制度の分の費用を差し引くとおそらくもの補助には2500億円以上の予算が割り当てられているのではないでしょうか。
9月に採択が発表された第3次締切分の交付決定金額が明らかになっていますがそれを見ますとおよそ540億円分の交付決定通知書が発行されていることがわかります。ということはまだまだ予算が残っていると考え、第6次締めが公募されると考えるのももっともです。
結論を言いますと、第6次公募となるのか次年度からの第1次となるのかはわかりませんが、次の公募が必ずあるということです。なぜならすでに第5次公募要領に次のような記述があるからです。
「5次締切後も申請受付を継続し令和3年度内には、複数回の締切を設け、それまでに申請のあった分を審査し、随時、採択発表を行います。」
昨年の3月10日に第一次公募が始まりほぼ3カ月毎に審査が行われることになりますので、もう一年中募集をしているというのとほとんど同じですね。
ただ、次の募集では大きな変化があります。それはコロナ枠の復活です。コロナ枠は第4次公募で終了し、来る2月19日締めの第5次募集ではなくなりました。
これが5月頃と予想される次の募集では復活します。ただし従来A、B、C類型の三つがありましたがその区分がなくなり、低感染リスク型ビジネス枠と名前を変えたひとつのみになります。
つまりコロナ禍の影響で仕入先がなくなったなどのサプライチェーンの毀損という理由は対象とはならないということです。感染のリスクをなくすビジネスモデルへの転換などの場合のみに特別枠を使えるということです。
もの補助以外にも中小企業等事業再構築促進事業という大型補助金の創設もありますし、中小企業の範疇を越えて規模拡大を目指す企業を優遇しようとする動きも国にはあります。
その辺りの政府の意向をくみとって事業計画組み立ててもよいのではないでしょうか。
著者
座間 正信 / 株式会社アイピーアトモス
企業の強み、市場の機会、アイデアに関する特許情報、市場における類似商品、今後の成長分野など幅広い視点から儲かる商品開発のアドバイス