ものづくり補助金第5次締切分情報
昨年12月18日に第4次のものづくり補助金の申請が締め切られましたがその後すぐに第5次分の公募が開始されました。
締め切りは2021年2月19日(金)17時です。17時と細かく刻んでいますが電子申請のため、その時刻になると申請作業がシャットダウンされてしまうのでしょう。
さて、第5次締切分の内容はこれまでとほとんど同じですが、公募要領をつぶさにチェックしてみると興味深い情報がちりばめられていますのでいくつか紹介してみましょう。
付加価値額、給与支給総額、最低賃金目標の達成期限の猶予
それぞれ3%以上/年、1.5%以上/年、地域別最低賃金+30円という必須目標のことです。第4次まではこれらの達成期限がコロナ枠申請企業に限って一年先延ばしが認められていました。
これがすべての企業に認められるようになりました。すなわち3年間の事業計画を立案した企業は4年目に、5年の事業計画の場合は6年目に達成すればよいということです。ちなみに第5次募集においては「コロナ枠」はなくなりました。
令和3年度のものづくり補助金についての言及
令和元年度・2年度ものづくり補助金は第5次募集で終了することとなりますが令和3年度の予定についても簡単な文ですが掲載されています。まだ国会で可決したわけでもないのに翌年度のことが公募要領に載るのは異例のことです。具体的には以下を参照してください。
『令和3年度内には、複数回の締切を設け、それまでに申請のあった分を審査し、随時採択発表を行います。(予定は変更する場合があります。)』
令和3年度も昨年と同じように1次、2次、3次・・・と複数回の募集があるということです。短いスパンで複数回の募集があることは申請する方にとってはたいへんありがたいことです。
加点要素の変更
第5次募集ではそれまで加点の対象であった項目のうち二つが対象からはずれました。以下がその内容です。
成長性加点:経営革新計画の認定 → 継続
政策加点:小規模企業又は創業・第二創業企業 → 小規模企業に対する加点がなくなった
災害等加点:コロナ枠がなくなった
災害等加点:なくなった
災害等加点:事業継続力強化計画 → 継続
賃上げ加点等:給与支給総額・最低賃金の上昇幅 → 継続
被用者保険:義務化に先立つ任意適用 → 継続
以上
著者
座間 正信 / 株式会社アイピーアトモス
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