ものづくり補助金 審査厳格化?
ものづくり補助金の第4次募集の締切が延長され12月18日(金)17:00となりました。17:00と時刻まで設定されているので、その時刻になったらピタッと受付がシャットアウトされます。今年からすべて電子申請になったので1秒でも時間を過ぎたら受付できないと考えましょう。
電子申請は、なれないとログインに時間がかかったり、思わぬ記入項目が出てきて焦ってしまったり、意外に時間がかかるので締切最終日ではなくその前日までに終わらせておくことがよいでしょう。
さて、ものづくり補助金の審査が今後厳しくなるのではないかという噂がひろまっています。
この制度の趣旨は最新設備の導入などによって生産プロセスなどを改善し、生産性の向上を支援するものです。そして中小企業の付加価値を増大させ、給与水準も高めることなどもねらっいます。
ところが平成25年から始まったこの制度による効果は期待はずれだったという研究結果がでました。経済産業省の委託調査の結果によると、補助金の採択前と採択後を比較すると、会社および一人当たりの付加価値の伸びに有意な差はなかったのです。
調査はもの補助が始まった平成25年と26年の採択企業が分析の対象であり、最近に採択された企業とは異なっているかもしれません。概要説明でも「今回の分析結果には慎重になる必要がある。」と結ばれています。
ただ気になるのは、中小企業庁がこのレポートに対して少々敏感になっていることです。報道によると中小企業庁は「いままで申請を幅広く受け過ぎた面がある。年内の次の公募から要件を厳しくしたい。」というコメントを出していました。
年内の次の公募というのは第5次募集のことをさしています。
現在の予算措置で行う最後の募集では、もしかすると審査基準がより厳しくなり、採択率が低くなるかもしれません。
講師
座間 正信 / 株式会社アイピーアトモス
企業の強み、市場の機会、アイデアに関する特許情報、市場における類似商品、今後の成長分野など幅広い視点から儲かる商品開発のアドバイス