ものづくり補助金、申請締切が突如延長。コロナ枠は最終回
第4次公募のものづくり補助金の申請期限が突如延長されました。
元々11月26日(木)の夕方5時が締切でしたが12月18日(金)の同じ時刻に延長されました。
この理由はコロナ枠の予算がなくなってきたからです。
コロナ枠というのは今回のことで仕入先がなくなったなどのサプライチェーンが毀損した場合に仕入先に頼らず自社で独自で生産するとか感染のおそれがある対面での事業ではなくオンラインでの事業活動に取り組むなどの取組みを行う場合に補助金を交付するというものです。
今回のものづくり補助金は来年の2月が締切の第5次募集まで予定されています。
ところがコロナ禍によって影響を被った企業が申請できる特別枠ですと補助率が通常2分の1のところ3分の2になったり4分の3になったりと好条件で申請できていました。
さらにもしもコロナ特別枠で採択されなかったとしても改めて一般枠で加点付きで審査されるということもあり、第3次募集では半分以上の申請者がこの特別枠で申請しました。
補助率が高い枠での申請者の数がおそらく予想を超えたのでしょう。
最後の第5次募集でこの枠での申請を受け付ける予算が不足してしまったため第4次募集を最後にコロナ枠はなくなることになりました。
そうすると不満をもつのは第5次募集のコロナ枠で申請しようとしていた企業です。
「今さらなんだ」という不満がでてくるはずなので現在募集中の第4次の締切を3週間延ばし、「今のうちにコロナで申請してください。」となったわけです。
延長の発表があったのが11月6日、そこから12月18日ですと一ヶ月以上ありますので間に合うだろうということでしょうが、
これだけやっているわけではありませんから、ドタバタしてしまうことは否めません。
講師
座間 正信 / 株式会社アイピーアトモス
企業の強み、市場の機会、アイデアに関する特許情報、市場における類似商品、今後の成長分野など幅広い視点から儲かる商品開発のアドバイス