異業種コラボで顧客を開拓する
子供服の「ミキハウス」を展開する三起商行(株)は各地の産院とコラボを進めています。
https://x.gd/k3xIN
主な内容は、出産準備オンラインセミナーの開催や出産準備スタートセットの提供です。
具体的には、出産を控えて産院に通う妊婦を産院から紹介してもらい、おむつ替えや入浴の方法、肌着を選ぶ際の注意などについてオンラインで説明したり、出産準備アイテムとして試供品の肌着やタオルを提供したりします。
それぞれのメリットは以下のようなものです。
・産院は、出産準備の指導などをミキハウスに任せることができる。他の産院と差別化できる。
・妊婦は、出産の不安に対して情報収集して準備ができる。参加特典の買い物クーポンがもらえる。
・ミキハウスは、新規の顧客を開拓できる。
新規顧客の開拓を行う際に重要なことは「見込客はどこにいるか」を考えることです。
そのためには「見込客が自社の商品・サービスを購入する前にすることは何か」を考えることが有効です。
ミキハウスはベビー服を販売しています。
ベビー服を購入する前にすることは、当たり前ですが「ベビーを出産する」こと。
つまり、産院に見込客がいるということです。
当社も同じようなことを「補助金の申請支援業務」で行っています。
https://www.valueup1.com/service3
対象顧客は、設備投資を考えている製造業で、資金調達の手段として、返済の必要がない補助金を検討している経営者です。
補助金の活用を検討する前に行うことは、メーカーや機械商社の営業と商談して、自社の課題(省力化や生産性の向上など)を実現できる機械設備の情報を収集し、見積を取ります。
よって、私はメーカーや機械商社の営業と連携し、資金調達の手段として補助金を使いたい見込客を紹介して頂いています。
・メーカーは、自己資金だけでは設備導入に二の足を踏んでいる顧客にも販売可能性が高まる。
・顧客は、補助金を活用することで自己負担を抑えて設備を導入できる。
・当社は、新規の顧客を開拓できる。
以上のように、自社にとってニーズがまだ潜在的な段階で顧客にアプローチするには、
「見込客が自社の商品・サービスを購入する前にすることは何か」
「どことコラボすればその情報が収集できるのか」
「コラボ先、顧客、自社の三方よしの仕組みが構築できるか」
を考えることが有効です。
米澤 裕一 / 合同会社バリューアップ
経営コンサルタントとして独立後、1年目でものづくり補助金で90%の採択実績を残す。勝てる土俵で顧客提供価値を高め、補助金を活用した資金調達やボトルネックの改善によって、200社以上の利益改善に貢献。