市場分析の2つの軸

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市場分析の2つの軸

「市場ニーズの種別」は、市場におけるニーズが顕在化しているか潜在的なものか、の違いです。

市場分析の2つの軸

 

自社が注力すべき市場を分析する際、「市場ニーズの種別」「自社の優位性」の2軸で考えることが有効です。

 

「市場ニーズの種別」は、市場におけるニーズが顕在化しているか潜在的なものか、の違いです。

 

・顕在ニーズは、顧客自身が欲しい商品やサービスを自覚している状態です。
・潜在ニーズとは、何かしら欲求はあるものの、顧客に明確な自覚がない状態です。

 

「自社の優位性」は、競合に比べて有利な状況になる状態の存在です。例えば、低コストで生産できるノウハウや希少資源の調達ルートの保有など、他社には真似できないものがあれば、競争優位性になります。

 

この2軸で市場をセグメントすると、以下の4つに分けられます。

 

・「市場ニーズが顕在化」「自社の優位性高い」→ 優先市場
・「市場ニーズが顕在化」「自社の優位性低い」→ 消耗市場
・「市場ニーズが潜在的」「自社の優位性高い」→ 育成市場
・「市場ニーズが潜在的」「自社の優位性低い」→ 回避市場

 

優先市場

市場ニーズが明確で、競合に比べて自社の優位性が高い市場なので、優先的に取り組むべきです。

 

消耗市場

市場ニーズは明確ですが、自社の優位性が低い市場なので、価格競争に陥る可能性大です。参入するのであれば、新たな競争軸を設定する必要があります。

 

育成市場

顧客がニーズに気づいておらず、潜在ニーズが潜んでいる可能性がある市場です。自社の優位性が高いので、市場をうまく育成(啓蒙)できれば市場獲得の可能性があります。しかし、育成コストがかかるため、優先市場を攻略しつつ、じっくりと攻略する必要があります。

 

回避市場

顧客ニーズが潜在的で、自社の優位性も低いので、文字通り回避すべき市場です。

 

シンプルな考え方ですが、優先市場を抽出する上で有効な考え方です。

 

 

米澤 裕一

米澤 裕一 / 合同会社バリューアップ
経営コンサルタントとして独立後、1年目でものづくり補助金で90%の採択実績を残す。勝てる土俵で顧客提供価値を高め、補助金を活用した資金調達やボトルネックの改善によって、200社以上の利益改善に貢献。

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