コストダウンのための設計標準
会社が存続していくためには、利益の獲得が必須です。
製造業における利益の源は、製品を生産・販売することによって得ることができます。
そして、近年では、利益獲得のために設計段階でのコストに強い注意を払っています。
これまで製品を開発し、販売してから採算性の確認を行い、購買部門や製造部門を中心にコストダウンによる利益の確保や拡大を図っていました。
しかし、大きなコストダウンを図ろうとすれば、製品設計の見直しを求められることが多く、設計者の承認を得る必要があります。
また、製品ライフサイクルの短命化によって、コストダウンに見合う投資も厳しくなってきています。
これらのことから製品の開発・設計段階でのコストの重要が増してきました。
会社は、製品を開発あるいは設計する段階で目標原価を設定し、その値を達成することで効率化を図ってきています。
しかし、目標原価値の設定への対応の仕方や原価情報の入手、原価の求め方など従来設計部門であまり取り扱われることのなかった知識、ノウハウの整備が必要になってきました。
とくに設計者が、製品の構造や形状について、原価にどのような影響を与えているのか、どれを選択したら最適なコストになるかなど判断できる情報を得ることです。
本レポートでは、コストダウンのための設計標準の必要性と作り方について紹介します。
「コストダウンのための設計標準」
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