購入ハードルを劇的に下げるリスクリバーサルとは?

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購入ハードルを劇的に下げるリスクリバーサルとは?

不確実性の高い時代、勝ち抜くためには、今まで世の中になかった革新的な製品の開発が必要と考えているかもしれません。 しかし、同じような製品を扱っていても、売り先や売り方を変えることで差別化も可能です。 ランチェスター戦略は、経営資源に限りがある中小製造業が、ちょっとした違いを作り、ニッチ市場で勝ち抜くために有効な戦略です。

購入ハードルを劇的に下げるリスクリバーサルとは?

リスクリバーサルとは、商品やサービスの利用を考えている顧客の不安やリスクを取り除くことです。

 

リスクリバーサルという言葉になじみはないかもしれませんが、色々なところで活用されています。

 

「現状の不を解消したい」、あるいは「現状を更によくしたい」というニーズを抱えている顧客は、その商品・サービスが本当にニーズを満たしてくれるのか、という不安を抱きます。
その不安を和らげて、購入のハードルを下げるのがリスクリバーサルです。

 

リスクリバーサルをビジネスへうまく取り入れることができれば、見込客の成約率がアップし、顧客満足度も高まります。

 

リスクリバーサルの事例をご紹介します。
日本経営品質賞を2度取ったスーパーホテルという顧客満足度が高いビジネスホテルがあります。

 

同ホテルは、安眠を求めるビジネス顧客をターゲットにして、快適安眠の研究を大学と共同で行い、ベッド、まくら、照明、飲料水、その他サービスを、安眠の観点から徹底的に研究して、提供しています。
https://www.superhotel.co.jp/gussri/

 

そして、安眠できなかったら宿泊料を返金する制度を採用しています。
https://www.superhotel.co.jp/promise/

 

このリスクリバーサルについては、他のホテルは追随が難しいです。
なぜならば、他のホテルは安眠に特化してサービスを作りこんでいるわけでないので、「安眠できなかった場合は返金」とは言えず、もちろん、安眠を含むすべての不満足に返金することなど、できません。

 

しかし、スーパーホテルは安眠に特化してサービスを作りこみ、品質を高めているからこれができます。

 

ポイントは「絞り込み」です。総花的にサービスを提供していたのでは、これはできません。
そして、絞り込んだターゲットに向けて、絞り込んだサービスの品質を高め、その品質をコミットします。

 

この返金制度は、初めて利用を考えている客に対して、「ここまでやるのならゆっくり眠れるだろう」という印象を与えることができるため、新規顧客の獲得に効果があります。

 

以上はリスクリバーサルの中の「返金制度」の例ですが、これ以外にもリスクリバーサルはありますので、改めてご紹介します。

 

著者

米澤 裕一

米澤 裕一 / 合同会社バリューアップ
経営コンサルタントとして独立後、1年目でものづくり補助金で90%の採択実績を残す。勝てる土俵で顧客提供価値を高め、補助金を活用した資金調達やボトルネックの改善によって、200社以上の利益改善に貢献。

 

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