10月6日「図解力向上と最新JIS製図」はこちら→

※東北地方以外の方でも、ご受講いただけます。

 東日本大震災により被害に遭われた皆様、ご家族の方々に心よりお見舞いを申し上げるとともに、被災地の一日も早い復旧復興を心よりお祈り申し上げます。
 急激に技術力を身につけた隣国をはじめ、世界のどの工業国でも限りなく高品質(Q)の商品を開発できる実力を有しています。そこに、「C(コスト)」と「D(期日)」と「Pa(特許)」を加味する商品開発のストラテジーを有してはじめて、競争の土俵にのぼれる時代となりました。特に「C」に関しては、熾烈な競争が展開されています。
 コスト競争に勝つために、多くの企業では「低コスト化活動」が盛んですが、よく出るアイデアが「二体部品の一体化」や「金属部品の樹脂化」ですが、本当に低コスト化が図れるのでしょうか?このような図面がないシーンでも、およそのコストと型費の概算見積りが設計者や生産技術者に求められています。この概算見積りを「設計見積り」と言います。
 また、100円ショップのオーナーから「50cmの定規を設計してほしい」との注文があったとき、図面を描く前の構想段階で、あなたはその材料と加工法を理解して定価100円に対する原価をもとめ、設計の目標コストを決定し、材料選択をはじめ、設計が可能か否かを判断する必要があります。前述同様に、この概算見積りを「設計見積り」と言います。
 そこで本セミナーは、やさしい講義と豊富な演習でこれらの策に一躍を担います。



國井技術士設計事務所 所長 技術士(機械部門:機械設計/設計工学)
横浜国立大学 大学院工学研究院 非常勤講師
首都大学東京 大学院理工学研究科 非常勤講師
國井 良昌

【略歴】
1978 年、横浜国立大学 工学部 機械工学科卒業。日立および、富士ゼロックスの高速レーザプリンタの設計に従事。富士ゼロックスでは、設計プロセス改革や設計審査長も務めた。1999年より、國井技術士設計事務所として、設計コンサルタント、セミナー講師、大学非常勤講師として活躍中。著書に「ついてきなぁ!加工知識と設計見積り力で『即戦力』」、「ついてきなぁ!『設計書ワザ』で勝負する技術者となれ!」(日刊工業新聞社)など多数を執筆。
URL:國井技術士設計事務所 http://adf.web.infoseek.co.jp/


第1章 加工知識と見積り力でコストの目利きを養う
@図面を描く前にコストが読める設計者になろう
 ・自分が設計した部品コストがおよそいくらかを知る
A詳細な原価計算ではなく、設計者が把握すべきは「概算見積り」
 ・部品費=材料費+加工費・・・この式で十分!
B設計者がコスト見積りを学ぶポイントとは
 ・汎用性の高い板金、樹脂、切削部品のコスト見積りを学ぶ
 ・設計時に必要な概算見積りができる力を身につける
 ・開発の初期段階や既存部品の低コスト化検討にも活かせる

第2章 板金加工部品の概算見積り
@板金の加工法を理解する
 ・設計者に必要なのは頻度の高い加工法だけで良し!
 ・打ち抜き/曲げ/絞り/溶接だけを理解すれば良い
A精度・公差を知る
 ・公差はコストと密接に関係している
B材料費の概算見積り
 ・素材の種類によるコスト係数を知る
C加工コスト・型費の概算見積り
 ・単発型を用いた場合の部品加工費と型費の見積り方法
 ・順送型を用いた場合の部品加工費と型費の見積り方法
D量産効果の「見える化」でコストの増減を理解する
E100円ショップの商品で見積り演習をしてみよう!
 ・板金加工部品の概算見積り・型費の概算見積り・スポット溶接の概算見積り

第3章 樹脂成形部品の概算見積り
@樹脂加工法を理解する
 ・設計者に必要なのは頻度の高い加工法だけで良し!
 ・樹脂部品は、射出成形だけを理解すれば良い
A樹脂成形における加工精度について
 ・公差はコストと密接に関係している
B材料費の概算見積り
 ・素材の種類によるコスト係数を知る
C樹脂部品の製造コスト、型代の概算見積り
D量産効果の「見える化」でコストの増減を理解する
E100円ショップの商品で見積り演習をしてみよう!

 ・樹脂部品の概算見積り・型費の概算見積り

第4章 切削加工部品の概算見積り
@切削加工法を理解する
 ・設計者に必要なのは頻度の高い加工法だけで良し!
 ・研削、フライス、旋盤だけを理解すれば良い
A研削と切削の境界を知る
 ・加工精度の境界がコストの境界
B材料費の概算見積り
 ・素材の種類によるコスト係数を知る・切削部品の製造コストの概算見積り
C切削部品の製造コストの概算見積り
D量産効果の「見える化」でコストの増減を理解する
E100円ショップの商品で見積り演習をしてみよう!

 ・軸の加工コストの概算見積り・材料取り、外径加工、溝加工、その他

※ご注意:電卓、定規、蛍光ペンを必ず持参してください。


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仙台駅西口徒歩5分、地下鉄南北線「広瀬通」徒歩6分、地下鉄仙石線「あおば通」徒歩6分







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